子どもが生まれて手狭になってきたので、中古でもいいからマンションを買おうという話で盛り上がり、週末はあちこちの不動産屋を巡り、レジャー感覚で色々な物件を見て周っている。平日の昼間は母子二人っきりで妻も息が詰まるだろうから、週末くらいは連れ出してやりたいが、小さな赤ん坊を連れているとレストランなどにも行けないし、テーマパークはまだ早すぎる。不動産屋や物件巡りは丁度いいのだ。
今日見せてもらったのは、不動産屋が所有してリフォームを済ませてから販売している手ごろな価格の物件だ。全体的に濃い茶色の木材が使われたインテリアで、夫婦と子ども1人くらいなら丁度良い広さの部屋だ。やや西向きの開口部は窓の高さが高く、室内がとても明るく感じられる。私は西日が当たるというのはきになったが、不動産屋の話では、リフォーム時に窓にはエコガラスを入れたのだという。
エコガラスはよく聞く複層ガラスのことで、通常の複層ガラスの間に特殊な金属膜をコーティングした、より進化したこれからの時代のガラスなのだという。私が心配していた夏場の部屋を暑くする西日が当たっても、日射熱を遮ってくれるという。また冬場は、結露の原因となる部屋の内外の気温差が、エコガラスによって解消される。外気温が寒くても、内側のガラスは室内温度とほぼ変わらない温度を保つのだ。冬も夏も冷暖房効率をよくして、電気代の節約にも役立ってくれる。
特殊な金属膜がコーティングされていると聞いても、見た目は全く普通のガラスであり、窓からの眺めも問題ない。見た目以上に使える素材でリフォームされていることに、売り主である不動産屋に対する信頼感にもつながるというものだ。寒がりの妻は内覧時の部屋の明るさ、暖かさが気に入り、今まで見てきたどの部屋よりも購入を現実に感じたようなので、このまま話を進めてもらおうと思う。